私だけに甘いあなたと恋をする
「ってゆーか、こそこそ喋ってんのに勝手に会話に入ってこないでよ」


「この距離で聞くなって方が無理だろ」


確かに。


「う…」


「そんなに誰かの応援したいの?」


頬杖をついたまま首を傾げた。


「――っ、誰でもいいじゃん!」


顔を真っ赤にしてそっぽを向くカナちゃん。


あー…。

そこは素直に真鍋くんって言わないんだ…。

……って、言えない…か…。

好きな人目の前にしては恥ずかしいよね。


『知ってる?』


そんな感じで私を見る真鍋くん。

チラッとカナちゃんを見ると漫画みたいに首を左右に振るから、へへっと笑いながら私も首を傾げてみた。
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