きみと繋げた雪明かり


「っと………、ごめん。ちょっと近かったね」


拭いてくださったあと、少し照れくさそうに笑う岬木くん。


岬木くんが照れると、なんだか私も恥ずかしくなってくるから…


………挨拶しよう!挨拶!


雑念除去!!!


そう思って、岬木くんから少し目を逸らしていると、少し離れたところから女子の話し声が聞こえてきた。


「ね、今のみた?やば〜!」

「やっぱり岬木先輩かっこいいわ」

「でも隣の人って副会長の人でしょ?任命式で目立ちまくってた」



………なんだか一周まわって存在を認めて下さるだけでありがたいって思えるようになってきちゃったかも。


先輩ってことは多分一年生だろう。


まあ、他学年の人にも覚えてくれてる誰でもいいって思っとこう…


ポジティブにいかないとメンタルもたないしね。



おそらく私のことを悪く思っている人も一定数いるとは思うけど。



「みなさん、チャイムが鳴る5分前です。急いで向かいましょう…」


人混みが苦手だからといってなにもしないわけにはいかないので、出来るだけ大きな声で呼びかける。


時計見た感じ、5分前ってことは本当だしね…
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