きみと繋げた雪明かり


最初はただ忘れ物かな、と思っていたけれど明らかに頻度が多すぎる。


2週間に一回とかそんなものではなく、ほぼ毎日何かしらのものがなくなるのだ。


凛子は「私が鈍臭いだけだよ!」と言うけれど、私はなんだか胸の引っ掛かりが取れなかった。


教科書、筆箱、ノート。さすがに凛子自身の注意不足だとしても、成績が良くて優等生の凛子が注意不足だけでこれほど忘れ物をするとは到底思えなかった。


だけど、そのひっかかりはある日、大きなものとして登場してきた。




***



「夜宵遅いよ〜!」


「ご、ごめんっ……!」



これ以上待たせたくない、と思いながら一心不乱に階段を駆け降りる。


一瞬転びそうになったところをなんとか持ち堪えて、さらにスピードを上げる。



「ふぅ……ごめんね、久しぶりなのに…」


「夜宵と言ったらこれだからね!今更だよ!」


そう言ってニコッと微笑む数人の友達。


今日は、久しぶりに小学校のときによく仲良くしていた友達に遊ぶことになったのだ。


実は学校は同じで、入学式に一緒に来ていた形なのだが、私が最近凛子と仲良くしていたからか、関わる機会は前よりかは少なくなっていたのだ。

< 147 / 206 >

この作品をシェア

pagetop