きみと繋げた雪明かり

初耳



「いらっしゃいませー」


ピロロン、という軽快な音楽が流れながら私は店員さんが指示した席に座る。


窓側か…、集中できるし丁度いいかも。


私が今来ているのは、学校より自分の家に近いファミレスである。


何故こんなところに来ているかというと、単純に生徒会やら授業の提出物が多すぎるから。


いつもだったら学校とか家でひっそりやるのだけれど、あまり作業が進まず気分転換にでも来てみることにした。


でも、何気にここ初めて来たかもしれない…


荷物を整頓したあと、完全なる私物のタブレットを机の上に置いた。この端末にほぼのデータが入っているから、これを失くしてしまったら私の生徒会人生が終了してしまう。


まずは生徒会の業務のほうだけど、


やることはほぼ毎週やっている前回の会議の総括、いわば振り返り。


だからしっかりと会議に集中していないと何も書けなくなるため、ちゃんと真面目に参加はしている。


それと会長に頼まれたものの資料作りとか……

引き継ぎの時に前副会長に言われたことだけれど、岬木くんはそこまで私に頼まないため資料を作ることはあまりない。


はぁ…生徒会、こんなかんじだったとは…
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