御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「ち、ちょっと!私の妃奈を取らないでください!というかあなた名前は!」


後ろから飛んでくる光莉の声に凪くんは足を止める。


「………東雲 凪」


私に向けてくれるものよりも、1オクターブくらい低い声。


自分の名前だけ言った凪くんは、もう…すぐそこにせまっていた教室に足を踏み入れた。





───体育館で始業式が終わって、戻ってきた後、時間が余っていた。


そこで、名前順で隣の席になった凪くんに話しかける。


「凪くん」


「女の子たち、、みんな話したがってるよ、?」


朝は、みんな話しかけに来てたのにどうしたんだろう


「話さないよ、忠告しておいたから」


「へ、?」


忠告??なんだか少し物騒な言葉だけど……


「それより俺は、妃奈と話したい。」


「あ、うんっ、じゃあ、光莉と舜くんの話でも…」
< 20 / 297 >

この作品をシェア

pagetop