御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
そうと決まれば……怖気ずにはっきりと声に出す練習をしないと…!


よし、えっと…


「凪くんっ!昨日はごめんね…えっと、」


んんー!ダメ、考えずに喋るの1番良くない。


それに、ごめんねじゃなくてごめんなさい方がいいかな。


「凪くん、昨日はごめんなさい。私勝手だったよね」


わ、一気に暗くなる。凪くん絶対『うん』とか言えないじゃん!こんなの!


もっともっと素直にならなきゃ…


んーと、


「凪くん昨日はごめんなさい。私、凪くんと仲直りしたいです…」


こんな感じの方が伝わるかな??


それでこの後に私の勘違いを説明すれば…


和解できるはず!


もし、凪くんがすごく怒モードだったら、私は全部を受け入れてとにかく謝ろう、うん、それしかない。




私は決まったことを丁寧にまとめて、ぎゅっとシャーペンに力を込めた。




頑張ろう、と自分に喝を入れて。
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