御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
それに、私が照れてるのを見ても顔色1つ変えない凪くんはずるい。


「ん?」


と顔を覗いてくるから……


私は羞恥心なんて振り切って、凪くんの方に飛び込んだ。


凪くんはこうやってたよね、と記憶を辿って、肩に顔を埋める。


「俺の真似?」


「う、うん、充電」


「そっか、じゃあずっとこのままでいいよ」


え、ずっとこのまま!?それはお互い困るんじゃないかなっ、


「凪くんっ、」


「冗談」


からかわないでって怒りたいのに、目の前の凪くんの顔が美しすぎて、怒る気も失せてしまう。


「私……寝る…」


『もう12時になるし…』と続けようとすれば、凪くんは私と並ぶように座って、私の頭を自分の肩にのせた。


「俺はもう少し妃奈といたい」


「でも…」


「眠くなったら俺の肩で寝ていいよ。あとで妃奈の部屋に運ぶから」


「重いから大丈夫だよっ!」
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