御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
そう思って、テーブルにワークを広げて書き込んでいった。





と……そんなことをしているうちに気づけば、2時間がたっていて…


時刻は17時半。


妃奈が起きて、好きな時に食べられるようにそろそろご飯を作っておこう。


確か妃奈は……ハンバーグが食べたいって言ってたな。


喜ぶ顔が見たい。笑ってほしい。


それだけで…本当に何でもできるんだ。


ただ、妃奈が大好きだから。


妃奈の方を見て、少しだけ顔にかかったサラサラと輝く髪を撫でる。


「…可愛い…」


あまりの可愛さに思わず心の声がもれてしまう。


って、やばい……早くご飯作らないと。


そう思って、キッチンへ向かおうと立ち上がった瞬間、後ろからグッと服の裾を掴まれた。


「え」


「な…ぎ、…く、?」


まだ頭が回っていないのだろう。


眠そうに目を擦りながら俺を見上げる妃奈がそこにいた。
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