苺くんは、 蜜柑ちゃんを愛してやまない
苺くんとの1日
苺……もとい、一虎と蜜柑の朝は………

とっても、慌ただしい━━━━


「ん…あ…一虎くんおはよう……!」
蜜柑がゆっくり目を開けると、腕枕していた一虎がジッと見つめていた。

「蜜柑ちゃん、おはよ!
はぁ…」
ため息をつく、一虎。

「ん?一虎くん、どうしたの?」
「蜜柑ちゃんの寝顔、可愛すぎ!」
「そ、そう?不細工じゃない?」
「そんなことないよ!
ポカンって、口が少し開いてて可愛い!」

「え……口…開いてるの?私…」

「うん!そこがまた、可愛いの!
だから、ずーっと見てたい!!
でも早く起こして、見つめあいたいとも思うんだ。
毎日、葛藤してるの(笑)俺」

「…/////」
顔を真っ赤にして、放心状態の蜜柑。

「ん?蜜柑ちゃん?
どうしたの?
あ…////この表情(かお)も、可愛い…////」
頬に触れ、愛おしそうに撫でる。

「━━━━━なんで、起こしてくんないの!!?」
ガバッと起き上がって、抗議する。

「え?だって、可愛かったから……!」

「可愛くなんかないよ!!
口開けて、寝てるなんて………
間抜けじゃん!!」

「蜜柑ちゃん、怒ってるの?」

「怒ってるよ!!
一虎くんに、そんな不細工な顔見られてたなんて……
恥ずかしいよぉ…」

顔を歪め、泣きそうな蜜柑。
そんな表情も、一虎からすれば可愛い。

とにかく一虎からすれば、蜜柑の全てが可愛い。

笑った顔はもちろん、怒っても、泣いても……


(可愛い…可愛すぎ…
でも、ここで言ったら更に怒らせるし…)
「ごめんね、蜜柑ちゃん。
ごめんなさい!
でもね。全く不細工なんかじゃないよ?
ほんとに可愛いなーって見てたんだ。
ごめんね!」

一虎も起き上がり、頭を下げて謝罪するのだった。


朝食を準備する、一虎と蜜柑。
「一虎くん、出来たよ~」
「はぁーい!
持ってくね~!」

蜜柑が作った朝食を、一虎が持っていきセッティングする。
「今日も美味しそうだね!
見て~このレタス、みずみずしいよ!」

「そう?
もう、悪くなりかけだよ?
早く食べなきゃってヤツだよ」

「だってぇー!蜜柑ちゃんが洗ってちぎって皿に入れたってだけでもう…/////」
愛おしそうに、サラダボールに入ったレタスを見ていた。

「………」
一虎は、発言が時々おかしい。
蜜柑を愛しすぎてるが故に、言動が変なのだ。



「早く食べよ~
蜜柑ちゃんが、俺のために作った朝食!」

満面の笑みで、蜜柑に声をかける一虎だった。
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