好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「ごめん」

「……え?」

「だから、ごめん。って……」



瑞樹くんが、謝った……?

私に?

なんで?


目をぱちくりさせる私。

最上くんを見れば、最上くんも同じように目をぱちくりさせている。

そんな私たちに気が付いたのか、瑞樹くんはセットされた髪の毛をかき乱しながら言う。



「酷い態度とって悪かった! あと、お前の作ったご飯も食べなくて……。ごめん」

「瑞樹くん……」



気にしてくれていたんだ。

私が料理を作った日には必ずと言っていいほど席を外す瑞樹くん。

私を避けているんだろうな、とは分かっていたから、あまり気にしてもいなかった。

だけど、瑞樹くんは謝ってくれた。

その姿は本当に『ごめん』と思っているように感じた。



「あと。……さっきの、かっこよかった」

「え?」

「東雲たち相手に、自分の気持ちを言っていたの、すごいと思った」
< 134 / 237 >

この作品をシェア

pagetop