好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
あの日……。

瑞樹くんが私にメイクをしてくれた日以来、瑞樹くんは私に話しかけてくれるようになった。

それもかなりの頻度で。

家では、『コーヒー淹れて』とか、『疲れたからマッサージして』とか。

学校では、『先生の頼まれごとに付き合って欲しい』とか。


……あれ。

私、瑞樹くんにいいように扱われているだけじゃない?

これって仲良いっていえるのかな?

分からなくなってきた……。



「まあ、綾瀬も不器用だからな。萌音みたいな子が新鮮なんだろ」

「うーん」

「綾瀬なりに仲良くしたいんだろ」

「そうだったら嬉しいなぁ」



瑞樹くんが私と仲良くしたいって思ってくれていたら、それはすごく嬉しい。

それに、心から“友達”って思えるような関係になれたらいいなって思う。



「最上も……。萌音のことお気に入りだもんな」

「っ、」

「もう告白されたんか?」

「——っ、!」

「その反応は、されたんだな」



屋上で、告白されたことを思い出してしまう。

意識しなくても顔が赤くなったことが分かる。

私は口をパクパクさせることしか出来なかった。

そんな私に、恭介は小さく笑った。
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