好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜

2人だけの秘密。

午後の授業も無事に終え、私は帰り支度を始める。



「萌音。もう帰るの?」

「うん。最上くん、また明日ね」



私は鞄を肩にかけ、最上くんに小さく手を振る。

また明日ね、って言えるクラスメイトがいるって嬉しいな。

そう思う私は頬の緩みを抑えられない。

自分でも恥ずかしいって思うぐらい、私はにやけていると思う。

そんな顔を見られたくなくて……、っていっても、もう見られているとは思うけど、私は最上くんに背中を向ける。

帰ろうっ。

帰って、衣装作りだ!


そう思って足を一歩踏み出した瞬間、後ろから椅子の動く音が聞こえた。

その瞬間、掴まれる私の左手。

びっくりして振り返ると、最上くんが私の手を握っていた。



「昼休みの話の続きなんだけど」

「……昼休み?」



話の続き?

なにか途中だった話、あったっけ?


っていうか、そうだよ!

私も最上くんに言わなきゃいけないことがあるんだ!
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