好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜

友達って。

「いってきます」



私は誰もいないアパートの部屋に言葉を残す。

誰もいない部屋っていうのは当たり前のこと。

だって、私は一人暮らしをしているから。


高校生になると同時に私は一人暮らしを始めた。

お父さんとお母さんは、田舎にあるボロボロの一軒家で暮らしている。

私は地元を離れて、今通っている高校に入学した。

わざわざ両親と離れてまで、今の学校に通いたかったというと……。


理由はない!

ただ、地元を離れたかっただけ!

もっというなら、中学の同級生と同じ学校に行きたくなかったから。

私の趣味を知っている同級生たちと同じ学校に通ったら、それこそ友達なんてできなくなる。

それは嫌だったから、お父さんとお母さんに頼み込んで、一人暮らしをさせてもらった。


まあ、実家は裕福じゃないし、むしろ貧乏と言ってもいい。

だから、お父さんとお母さんには私の生活費まで出してもらっているから、金銭的に無理させていると思う。


ごめん……。

と、思いながら、私は空を仰ぐ。


青いきれいな空。

太陽がまぶしい。


お父さん、お母さん。

今日は学校に行くのが楽しみです……っ。
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