好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「瑞樹くん⁉」

「おはよう、萌音ちゃん」



瑞樹くんは今登校してきたのだろうか。

肩に鞄をかけている。

そして、朝から王子様スマイルがまぶしい。



「お、おはよう」



眩しさに耐えながら、私は挨拶を返す。

昨日だけじゃなく、今日も私に話しかけてくれるとは……っ。

優しい人すぎる!

私に話しかけてくれる瑞樹くんは、仏様と呼んでもいいほど心が広いのかもしれない。



「萌音ちゃん……。手を合わせてどうしたの?」

「はっ!」



思わず、瑞樹くんを拝んでいた私。

手まで合わさせてしまうなんて、瑞樹くんの力、恐るべし……っ。

じゃなくて。

瑞樹くんが不思議そうに私を見るから、私はだんだん恥ずかしくなって慌てて手を下ろした。

最上くんなんて私の真似をしていたし!

瑞樹くんを2人で拝んでいるなんて、シュールな光景だったと思う。
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