夏の大三角~恋~

このおっとりとした雰囲気なのに、バドのラケットを握ると、人が変わる。

隙あらばスマッシュを打ってくるこわーい奴だ。



「あ、琴!!三星と先に行っててくれ!俺は掃除をしてから行くからあああぁぁぁぁぁ…………。」



鷲の声があっという間に聞こえなくなる。

こちとら考査も終わったし、いっぱい体を動かしたいんだ!


私は、サッとポロシャツを脱ぐ。



「あ!琴、下に練習着、着てんじゃん!ずるーい。」



ふふん。

部活ガチ勢は違うのよ。

私は、スカートも脱いだ。



「え…!?下も履いてるの…?」



三星が若干引く。
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