夏の大三角~恋~



「そうだ、夏の大三角で思い出したんだけど…。」



三星が腕を伸ばしながら言う。



「アルタイルの別名は、『牽牛星』『彦星』だよね。ふふ…。鷲の苗字って『牽牛』だよね。これは偶然?」



あ、たしかに。

私たちは鷲を見た。



「んがっ!?」



ウトウトしていたのか、鷲がびっくりした声をあげて上半身を起こす。



そして、浮き輪の穴を通って、下に落ちる………。




あのぉ、なにやってんの、鷲。

どういう体制をしたら浮き輪の穴をすり抜けて落ちるの??

タコですか、あなたは。
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