君から声がかかる前に
「ちょっと、椿大丈夫?」

「ん……?」

母さんの声で目が覚めた。

「寝ながら笑うなんて、どうかした?」

「え、僕笑ってた?」

「うん。大声ではなかったけど、開けっ放しのドアからは聞こえる程度の声の大きさで。びっくりしたんだから」

「僕もびっくりした。ちょっと、笑ってる夢見たから」

「あぁ、そういうこと。まぁなんにもないなら良かった」

あー、今日も学校に行かないと。

時間をみると、十時過ぎ。

……え?十時過ぎ?

やばい。やばいやばい。

もう二時間目始まっちゃう。
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