真実の愛〜真逆の二人〜

第四章 初デートミッション

 「ふぅ。」朝起きた。顔を洗い、私服に着替えてリビングに行く。いつもは、ジャージ登校らしいのだが、今日はなぜか私服登校だ。ガチャリ。ドアノブをひく。すると、リビングに人影があった。それは、蓮君、元神蓮だ。エプロンをし、キッチンで目玉焼きを焼いている。昨日出会ってカップルになった。考え事をしていると、はっとした。朝食を作らず人に任せてぼーっとしているから。「すみません!!!すみません!!!」キッチンまで急いで歩いた。お手伝いしなければ!!!「大丈夫だよ。明日はやってもらうから。」蓮君は、そういった。「じゃあ。おことばに甘えて」つい、そういってしまった。時計を見る。6時30分。朝の集会は、8時から。まだゆっくりできる。蓮君が、朝食をはこんできた。お皿には、ベビーリーフと温泉卵の温野菜。炒められたカリカリベーコン。それと、食パン二枚。とてもおしゃれな朝食だった。「おいしそうですね!!」私は言った。「ふっふっふっ。だろ。」蓮君は、笑った。二人で手を合わせて、
「いただきます」   「いただきます」
フォークを持ってさっそく温野菜を食べる。卵がとろとろでおいしい。他のものもすべておいしかった。「とってもおいしかったです。ありがとうございました!!」私がそう言うと、蓮君が照れくさそうに「あ・・あぁ」と言った。
< 10 / 33 >

この作品をシェア

pagetop