サキュバスの年の差@純愛物語 イリスとシオン・魔法の恋の行方・シリーズ8

次に目を覚ました時は、ベッドに横になっていた。

布団の中は暖かく、ぬくぬくして気持ちがいい・・・・

窓の外は、深い闇で覆われて、
窓ガラスはランプの明かりが乱反射している。
痛みやかゆみは、だいぶ薄れてはきているが、目はまだ腫れぼったい。

抱き寄せられている?
誰・・?

しっかりと毛布にくるまれて・・
自分の背中に誰かの手がまわっている。

イリスは体を反転させて、見上げた。

シオンが身を投げ出すように、
眠っているのが見えた。

金の髪がほほにかかり、
金と緑の長いまつげ、ランプの明かりで陰影が深く、それだけで美しい絵画のよう。

少しはだけた胸元から肩は、幅が広い。
フェアリーのオトコは、本当にきれいなのだな。

精気はどんな味なのだろう・・
昔、フェアリーは、食ったことがあるが無味無臭だった。
水のフェアリーだったのだろう。

シオンは緑のフェアリー、
それもいにしえの王族・・その末裔と言っていたっけ。

なんで一緒のベッドで、眠っているんだ?
私はこいつを食ったのか・・?
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