この世からログアウト
「っ……と、とりあえず。お薬買ってくるから」


私はそう言って光莉の家を出た。


これ以上光莉が苦しんでいるのを見たくなくて

逃げてきてしまった。



「……どうしたら、いいの?」


あれは絶対にただの風邪じゃない。


人間が急に消えそうになるなんておかしい。


そういえば未確認物体を見に行ったって

言ってたって事は、そこで何かしらの異変が?


いやそんなファンタジーみたいな事は

現実で起きるはず……



「お買上げありがとうごさぁっしたー!!」



……店員さんの声のおかげで少し正気を保てた。



そう言えば光莉の家ってどこだっけ。



あ、これデジャブ?



いやいやそんな悠長な事考えている場合じゃない


2回も友達の家分かんなくなるっておかしい。



「あ、あれ?ここってたしか裏山?」



ぼーっとしていたら何故か近くの山を登っていた

その時



「あ!!あなた大丈夫?迷子?」


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