遠くから眺めるだけだった推しが溺愛してくるのですが、これは夢ですか?
「ああああああ!」


叫んだ。さっきの空気がどうでも良くなるくらいに。


急に奇声を発した私に、東くんが驚く。


「ど、どうしたの、莉音?」


「それ、ぴよぴよコロッケくんスマイルバージョンだよね⁉」


「ぴよ…え、何て?」


「ぴよぴよコロッケくんスマイルバージョン!子供が愛してやまないぴよぴよコロッケくんのレアバージョンだよ!!」


「特別なの?」


「もちろん!ほら!」


自分のお弁当を東くんのお弁当のすぐ隣に置く。
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