エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~

 顔を隠そうとした手を掴まれて壁に縫い留められる。

「俺を感じたかったんだろう? じゃあ、なにも悪くないんじゃないか?」

「で、でも……」

 滑った指が触れられたい場所の周囲をなぞるせいで、期待した身体が痺れだす。

「優しくするから。いつもみたいに」

 耳もとでささやいた後、篠は私のこめかみと頬を軽くついばんだ。

 火傷するほど熱くなった手が私の膝裏を掴んで持ち上げる。

「でも一回や二回じゃ解放してやれない。実結不足なんだ」

 そう言ってふっと笑った篠と肌を重ね、熱を分かち合う。

 優しくすると言ったのは、どうやら嘘だったようだ。
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