おかえりの言葉(短編・完結)
いつの間にか眠っていたらしい。
部屋は薄暗い。
コタツの狭い空間を苦労して寝返ると母の顔があって驚いた。
「いつ帰ってたんだよ」
信弘は起き上がって電気をつけた。
「あんたが死んだみたいに眠ってるから焦って心臓の音確かめたら動いてたから安心して寝ちゃった」
「いい歳して何言ってんだよ」
信弘が眠っている時に息の音が聞こえないほど静かなのは家族では有名な話だ。
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