意地悪王子には騙されない。
李音「じゃあ、一緒に学校行ってからは関わらないであげるね」

真優「うん!」

李音(嬉しそうな顔しちゃって、ひどいま〜ちゃん)


少し不満げな顔をしながらも李音は了承した。


次の日

○学校・教室

◇ホームルーム前


李音(あー……ま〜ちゃんにちょっかいかけて困った顔にさせてあげたい……)

真優(なんかすごく視線を感じるけど……これで気にかけることがなくなって、よかった!)


朝から李音のことを気にかけなくていい真優は、どこか心が軽かった。


華恋「ね、ねぇ李音くん今日暇?」

李音「暇じゃない」

華恋「!返事してくれたね!私華恋!」

李音「誰?」


ギロッと警戒するように華恋を睨みつけた李音。


真優(華恋ちゃんの好きな人って……もしかして李音くん?)


隣の席からこっそり様子を伺う真優。

どうしてだか、胸騒ぎがした。


それは前に好きだった蒼人の好きな相手だからか、李音のことが気になるのか。


華恋「覚えてもらえるように頑張るね!李音くんは何か好きなものある?」

李音「話すのだるいんだけど」

華恋「え〜そんなこと言わないでよ〜」


とても嬉しそうににっこりしている華恋。


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