性悪女の末路
腸の煮えくり返ったサヤカは、友達代わりの大人しい従妹をカフェの喫煙席に呼びつけ、大声で八つ当たりした。

サヤカの従妹は、うつむき加減で耐えていたが、思い切り煙草の煙を顔面に吹き付けられてばかりで、もう、これ以上サヤカに付き合うのは限界だと感じていた。

しかし、何しろ赤の他人ではなく、従姉妹だから、逃げるのは難しい。

なので、彼女は家族に相談し、職場で転勤願いを出し、気まずくならぬよう、遠くへ引っ越していった。

サヤカは、セフレからもいいようにしか扱われず、女友達は一人も居らず、従妹にまで逃げられたのである。

優しくしてくれるのは両親のみ。

しかし、両親は健在とはいえ、もう高齢だ。

いつまでもあると思うな親と金、などという言葉も、サヤカにはまるで響かない。

将来、両親を亡くしたとしても、まだこの女には、自分の駄目さ加減がわからないだろう。
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