水と油の私達
「え、?」



声のしたほうを向けば、ふうさんがいた。

喉の奥が締まった気がした。



「っ…」



どうしよう、息しずらい…

必死で踠いてもどうしても肺に酸素が入っていかない。

たちまち苦しくなる私。



「ゆーちゃん!大丈夫!?」

「っは?」

「由乃ちゃん!」



心配してくれる2人と少し気まずそうな顔をしたふうさん。

どうしよう、どうしよう、どうしよう…

息、できな…



「由乃ちゃん、ゆっくり吸って」

「ヒュッ」

「いいよ、ゆっくり。そうそう、上手」

「ヒュー、ハー、…」



やっと戻った呼吸。

私は倒れるように薪くんに寄りかかる。

慌てて離れようとしたけど体は思うように動かない。

どうしよう、きっと顔赤い…

そんなことを考えている私の耳に怒声が飛び込んできた。
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