夫が「愛していると言ってくれ」とうるさいのですが、残念ながら結婚した記憶がございません
「散らかっていた書類の他に、実は、お菓子も落ちていたんです。シャーリーが私に差し入れでも持ってきたのかと思ったのですが。私、ホワイトチョコレートは食べないんですよね」
アンナは制服のポケットから、ホワイトチョコでコーティングされたラスクを取り出した。
「ランスロット殿。我々は大きな勘違いをしていたのかもしれない」
窓から応接室へと差し込む陽光は温かく、部屋を明るくしているのに、室内に流れる空気はどんよりとしている。
「昨日、シャーリー殿に襲い掛かろうとしたあの男は、薬品庫の管理をしている者だった。金に困って、薬品庫から貴重な薬草や薬品を盗み、横流ししていた。それをシャーリー殿に気づかれそうになり、彼女を襲ったとのことだ」
レイモンの話を聞いているランスロットは、口を真っすぐに結び、宙を見据えていた。
「だが、彼は忘却の魔法という高等魔法を使うことはできない。そして、その件も知らないと口にした」
誰も口を開かず、黙ってレイモンの話を聞いている。
「私とブラム殿の中で出した答えは同じだ」
「犯人は二人いる」
言葉の先を奪ったのは、もちろんブラムであり、彼は右手の人差し指と中指の二本を立てた。
「結婚式で狙われたのは団長だった。そのとき、シャーリーに忘却の魔法をかけた人物がいる。そしてそいつが、惚れ薬の材料を盗んだやつ。昨日の男も、ちょくちょく薬品とかを盗んでいたみたいだから、それに便乗したんだろう。昨日の男から話を聞いたら、いろんな薬草をじゃんじゃん盗んでいたみたいだったしな」
アンナは制服のポケットから、ホワイトチョコでコーティングされたラスクを取り出した。
「ランスロット殿。我々は大きな勘違いをしていたのかもしれない」
窓から応接室へと差し込む陽光は温かく、部屋を明るくしているのに、室内に流れる空気はどんよりとしている。
「昨日、シャーリー殿に襲い掛かろうとしたあの男は、薬品庫の管理をしている者だった。金に困って、薬品庫から貴重な薬草や薬品を盗み、横流ししていた。それをシャーリー殿に気づかれそうになり、彼女を襲ったとのことだ」
レイモンの話を聞いているランスロットは、口を真っすぐに結び、宙を見据えていた。
「だが、彼は忘却の魔法という高等魔法を使うことはできない。そして、その件も知らないと口にした」
誰も口を開かず、黙ってレイモンの話を聞いている。
「私とブラム殿の中で出した答えは同じだ」
「犯人は二人いる」
言葉の先を奪ったのは、もちろんブラムであり、彼は右手の人差し指と中指の二本を立てた。
「結婚式で狙われたのは団長だった。そのとき、シャーリーに忘却の魔法をかけた人物がいる。そしてそいつが、惚れ薬の材料を盗んだやつ。昨日の男も、ちょくちょく薬品とかを盗んでいたみたいだから、それに便乗したんだろう。昨日の男から話を聞いたら、いろんな薬草をじゃんじゃん盗んでいたみたいだったしな」