魔女の瞳Ⅳ

現実

「……!!」

私はベッドから起き上がった。

…酷い汗だ。

「最悪…何て夢なの…」

額に手を当て、汗を拭う。

桜花に続いて蘭花まで。

しかもあんな酷い拷問…。

ホプキンスの事なんて調べたからなのか。

それとも、桜花と同様蘭花も…まさか。

その答えはすぐに出た。

「!?」

夜更け。

私の部屋の窓を叩く音。

ベッドを降り、カーテンを開けた私は。

「!」

窓の外に鴉が一羽とまっているのを見つけた。

その嘴には紙の切れ端。

恐らくは使い魔だ。

私は窓を開け、その鴉を部屋に招き入れる。

嘴の紙を受け取り。

「……」

自らの勘の良さに、吐き気がする思いだった。

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