愛とは決して○○しないこと
やはり月曜日の改札口には岡安くんが待っている。

「おはよう岡安くん」

「おはよう。さぁ行こうか」

「うん。ねぇ、プロジェクトだって大変なのに早く出勤しなくても大丈夫?
私はこうやって一緒に通勤してもらえるから安心だけど、優しい岡安くんに甘えっぱなしでゴメンね。
本当にありがとう岡安くん」

「ハハ。遅刻せずに出勤してるから大丈夫だよ。
上条が安心なら良かった。」

私は並んで歩いている岡安くんをチラッと見た。
彼は私を微笑みながら見ていた。
優しい顔の岡安くんにドキドキしてしまった私。

不思議だけど、岡安くんにはつい甘えて本音を言ってるな私。

部署のパソコンに電源を入れる。
先に出勤していた舞が私のデスクにきた。
「みどり…。大丈夫?」

「うん。もう決めたから意外とスッキリしてるんだ。
忙しいのに電話で話しを聞いてくれてありがとう。」

「うん。辛い時はいつでも電話してね」

「うん。ありがとう舞。その時は宜しくお願いします」

「うん。」と言って自分のデスクへ戻っていった舞。
< 47 / 222 >

この作品をシェア

pagetop