乳がん一年生

入院中のこと:6日目

この日の朝の回診で、ドレーンを明日抜くことができそうと先生から言われました。
ドレーンが抜けた翌日に退院と入院前に説明があり、ドレーンを抜くのは予定では明後日でした。
しかし、明日抜くことができるとなると退院も予定より1日早く出来ることになります。
家に帰ったら部屋の中寒いけど、マットレス硬くて腰も痛いし心情としては早く帰りたいので、「問題なければ退院早くしたいです」と言うと、先生もニッコリ笑って「わかりました」と言ってくれました。

そして、午後からはがん相談センターの人が地域連携について説明に来てくれました。
今回のように手術もできる大きな病院は、待ち時間も長く患者さんに迷惑をかけてしまうので、取り組みとして「かかりつけ医」と手を組んで治療をしていくようになっているそうです。
乳がんの治療は5年から10年近くホルモン療法をしないといけない場合も多く、その診察や処方などを私が通院しやすい近所の病院でお願いして、抗がん剤や放射線の治療だったり、節目で節目では大きな病院に通ってもらうことで、お医者さんも複数体制になることで病気を見逃さないような治療を目指すといったことなども説明を受けました。
このときに改めて、がんって手術して終わりってわけではないんだなというのを強く感じました。
その「かかりつけ医」、病理結果の説明のときまでに決めておいてくださいということで、現時点でふたつの病院が挙がっています。
ひとつは今回、私が精密検査を受けた病院(A病院とします)で、もうひとつは手術を受けた病院出身の先生が運営する病院(B病院)
がん相談センター側の推しは、先生が懇意とあってB病院で、最初からB病院ありきで話を進めてきていました。
しかし、通うとなるとA病院にお願いしたほうがいいよなぁと話しているときにすでに思っていたのですが、この場での発言は控えておきました……。
でもぶっちゃけると、A病院もB病院も、なんなら今回の大きな病院だって、車で30分くらいはどこもかかるんだけどなぁ。
それでもまだ通いやすいほうではありますよね、きっと。
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