乳がん一年生

パクリタキセル療法1回目

今回から始まる点滴は終わるまでに3時間近くかかるため、「匂いのきついものでなければ、お昼ご飯とか持ってきて食べていても大丈夫ですよ」と始まる前の説明時に言われていました。
せっかくなら楽しみを持とうと思っていた私、病院の近くにある美味しいパン屋さんに行こうと受付前に行ったのですが、8時の開店を過ぎてもお店が開かず、病院の受付時間も迫っていたので断念。
パンの焼ける美味しい匂いはしていたので、臨時休業っていうわけでもなさそうだったんだけどなあ・・・。
パンは無理でしたが、診察を終えて点滴を待つ時間の間に病院を離れ、おにぎり専門店でおにぎりを購入。
点滴前に1個食べて、点滴中に残りを食べようと目論んでいたのですが、どうやら薬品の匂いの中で食べるのが個人的に無理だったようで、お腹は空いていたのに食べることができませんでした。
そして、今回の点滴は車の運転も禁止されているくらい眠気がくるということで、例にもれず私に迫る眠気。
これはそのまま流されてしまおう、ということで、看護師さんからの声掛けのときに返事する以外はずっと意識を飛ばしてました。
眠気は帰ってからもずっとあって、家に帰った途端にすぐ布団に入って寝ていました。
逆に吐き気はなく、点滴当日からご飯を食べることができたので、「あれ? これ明日から仕事行けるかも」なんて思っていたのですが(前回までは点滴後1週間お休みしてた)、翌日体はだるかったので、無理はしないほうがいいんだなと悟り、一旦は前回同様1週間お休みさせてもらい様子を見ることにしました。

前回までと違うのは、とにかく吐き気があまりないこと。
なので、しっかりご飯を食べるからなのか、逆に食べてからしばらく胃が痛くなるという状況に陥りました。
お腹いっぱい食べると本当に痛いので、あまり量を食べることができず、抗がん剤治療を始めて若干減っていた体重が更に減りました。
あと、眉毛が少し薄くなってきて、まつ毛の量が減ってきたのかなあと感じ始めたのもこの頃から。
つけまつげは装着したことがなかったので、これまた今までやったことのなかったアイラインを入れてごまかしたりを始めたのですが、コンタクトからメガネに替えたりというWごまかしの成果なのか、意外と周りの人ってまつ毛がなくなっていることに気づいていなかったことが、個人的にはちょっとホッとしました。

< 23 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop