乳がん一年生

ドセタキセル1回目

休薬して1週間、胃の痛みもだいぶ治まり、今回は大丈夫と自分に言い聞かせて病院へ。
血液検査もなんとかクリアし点滴をすることにはなったのですが、急に先生が「ちょっと痩せた?」と言ってきました。
抗がん剤治療が始まってから、確かに食べられない日があったりすることもあって体重が落ちてはいたのですが、それでも2~3キロほどだしなあと思いつつ、体重測定を実施。
すると、私のカルテの体重は入院時に測った体重だったようで、そこからだと5キロ近くのマイナスとなっていました……。
余談ですが、その入院時の体重は2月の寒い日、モコモコの状態で入院したときの服装で測ったせいもあり、いつもの自分よりも体重があって軽くショックを受けていた体重だったのです。
確かにその体重からいくと結構減っているわ、と心の中で納得していたら、体重が減っているので点滴の量も少し減らすことになりました。

点滴の場所にいくと、薬剤師の方からドセタキセル療法についての説明がありました。
パクリタキセル療法は点滴終了まで3時間程度かかったのですが、ドセタキセルは1時間ほどで終了することのこと。
そして、皮膚障害や爪の割れの予防のため、アイスグローブを装着することになりました。
「冷たくなったら外してくださいね。凍傷になったらいけないので」と言われ、手は時々外しながら1時間。
本当はもう少し外す時間を取りたかったのですが、副作用を最小限に抑えるために結構我慢して装着しておりました。

そしてこの頃から、血管にダメージが出てきたようで、点滴の針が入らなくなってきました。
本当は血管のダメージを防ぐために刺す腕を交互にするらしいのですが、私の場合は左腕しか使えないので、こういうことも起こってしまうようです。
「手の甲はもうちょっと残しておきたいので、腕の血管で探しますね!」と、看護師さんがめちゃくちゃ頑張って血管を探して刺してくれました。

また、ドセタキセルはむくみも出ることがあるというだったので、退院後から続けている運動も無理のない程度にしっかりと続けつつ、点滴後数日はむくみ防止の着圧ソックスを履いて生活したりもしていました。
むくみはなかったものの、お腹いっぱい食べるとまだ少ししんどくなるので、食事は食べ過ぎないように心がけて生活していました。
関節痛は数日で治まり、点滴1週間後くらいでしょうか、食事中噛むと耳の後ろが痛くて地味に辛い日が2~3日続きました。
このクールも何日間か便秘の症状があり、お腹が痛い日もありました。

見た目の変化としては、眉毛とまつ毛がなくなってきたのがこの頃です。
まつ毛はメガネをかけて、アイシャドウで色を入れたらなんとなくごまかせていたので(実際、職場の人に「まつ毛なくなった」って言っても至近距離でマジマジと見ないと気づかないよ、と言われるくらい)、つけまつげもせず過ごしていました。
元々不器用でつけまつげに挑戦したこともなかったので、諦めていたというのもありますが。
問題は眉毛です。
眉毛が減っていく中、眉ティントでなんとか場所を押さえていたのですが、毛がなくなるからなのか、段々と眉ティントがちゃんとつかなくなってきたのです。
それに加えて、アイブロウもつかなくなってきました。
どうしたらいいんだと頭を抱えていましたが、ネットの「アイシャドウで代用」の文字に救われ、なんとか眉毛迷子の道から戻ってくることができました。


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