乳がん一年生

放射線治療後半戦

16回目
週に1度の放射線科の診察で、皮膚が少しつっぱることを相談。色は少し出てきてはいるけれど保湿をしっかりと続けてくださいということで、特に問題はなさそうとの診断でした。
来週の診察で状態がひどいようならステロイドの処方も考えますという感じで、一旦は様子見という判断となりました。
そしてこの日は月末ということもあり、溜めておいた診察料を1か月分まとめて支払いをさせてもらいました。
通院先の病院は自動支払機が設置されているのですが、今回に限っては1日ごとに明細が出るということもあってか、窓口で支払いをするように案内をされました。
そうだよね、急に用紙切れとかになったらバタバタするものね……。と頭の中ですごく納得。
窓口で渡されたのは、合計32枚の診療明細と領収書。
それだけ毎日頑張って通ってたってことだよね、私。

18回目
まつ毛もだいぶ復活してきたこともあり、コンタクト装着の復帰に向け、放射線治療後に眼科へ行くという病院のはしごを実施。
久々のコンタクトは目がコロコロしました。
かすみやすくなっている気がしたのですが、以前と同じ度数でも1.2だったので、同じ度数でコンタクト交換をすませました。

19回目
祝日もあり、3日間病院に行かなかったせいで、かなり線が薄くなっていたこの日。
技師さんたちに「すみません、気をつけてはいたんですけどかなり薄くなってます」と申告すると、「なるほどー」と軽く納得され、しっかりと再び線を入れてくれました。
怒られたりとか注意されたりとかはなく、優しさに包まれた現場でした……。

23回目
薄くなっていた前週のことがあったからか、週末のこの日には線の上に消えにくくする何かを重ねて書いてくれました。
この頃の皮膚の状態は、わきの下がだいぶ黒ずみ、胸壁も赤黒くなってきてはいたものの、水ぶくれにはなっていない感じでした。
週明け2回で終了なので、このままひどくならないように祈りながら、とにかく保湿クリームを入浴後に塗りたくる生活を続けていました。

25回目
こうして迎えた最終日。わきの下にかゆみが出てきていることを放射線科の先生に伝えると、ステロイドの処方がありました。
そして、今後もしっかり保湿することで肌の状態も保てるよというお話ももらい、全25回の放射線治療を無事に終えることができました。
終わった後は乳腺外科の診察です。すると、ここではずっと処方してほしかった念願の保湿クリームを処方してもらうことができました……!
「市販のクリーム使ってもらって大丈夫です」と言われ処方してもらえなかったクリーム。本音を言うと、保険適用で処方してもらいたかったのです……。
乳腺外科の先生からも保湿が大事だという話があり、『ステロイドは1か月を目安にやめること』『体を洗うときは手で洗うこと』の2点に合わせて放射線治療をした人へのスキンケアに関する冊子をいただきました。
先生、これ放射線治療が始まる1か月半前に欲しかったな……。

と、ひとまずの大きな通常治療が終了したので、今後はかかりつけ医とこちらの病院の2か所で診察していくようになります。
手術した病院へ次に行くのは手術後1年の検診で、かかりつけ医には今回処方されたタモキシフェンがなくなる前に予約して診察を受けるように言われました。
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