囚われのシンデレラーafter storyー


*****




「――佳孝さん」

くたりと白いシーツに身体を投げ出すあずさの髪を撫でる。

「もう、身体、力入りません」
「ごめんな。あまりにあずさが可愛くて。歯止めがきかなかった」

呼吸のたびに上下する身体が、赤く染まっている。
激しく貪ったあとは、いやというほどに優しく労わりたくなる。

その背中に唇を寄せて、囁いた。

「……可愛い」
「可愛いって、言い過ぎ」
「可愛い」
「だから……っ」

枕に顔を埋めていたあずさが、顔を上げた。
そのどこか抗議するような視線に、笑いかける。

「可愛いよ。誰が何と言おうと、俺は、一生、あずさに『可愛い』と言い続ける」

”可愛い”

なんて言葉を何度も吐く男は、胡散臭い?
言葉に重みがなくなる?

誰がどう思おうと、関係ない。

あずさは可愛い。

何が悪い。

もう一度言う。

俺のあずさは、最高に可愛い!

「よしたかさん!」
「今の俺に何を言っても無駄だ」

だって、あずさの可愛さでぶっ壊れているからな。




2.あずさの可愛さは俺を崩壊させる
【おわり】



……最後の最後に崩壊気味の佳孝さんで、失礼いたしました🙇‍♀️


最後に、結婚後の二人をほんの少しお送りします。

斎藤の行末、あんまり描けてなくてすみません💦
時が経てばきっと……姿を表せると思います(苦笑)

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