俺様弁護士は激愛を貫きとおす
「うん、気にはなるかな」
「あいつは分かってない。優羽がこうやってそばにいて、こうやって手を繋ぐだけで俺が幸せだってことを分かっていない。優羽が幸せなら俺は幸せなんだ」
「幸せだよ?」

 優羽をひとりにもしないくらい甘やかして、自分を尊敬している岡本ならば優羽を口説くことはないと分かっていて任せて、なのに優羽にはこうやって弱いところも見せる。

 俺様で、強引なくせして、甘くてまっすぐなところが好きだ。すれ違ってしまったこともあったけど、今こうして思いを通じ合わせることができたことが幸せだ。

「幸せか?」
「うん。こうして一緒に過ごせるのもとても幸せ」
「一緒に過ごすのも? じゃあ、とびきり幸せにしてやるな?」
 ん?ん?え、笑顔がくろ……?


「ん、んっ……」
 ベッドの上でお互い何も身に纏わない姿で何度も唇を重ねる。
 お互いの肌が何度も擦れ合うのに、ただキスだけを繰り返した。

 ツンと勃ち上がってしまった胸の突起が、城ヶ崎の肌に擦れてしまって、それすら刺激になる。どんどん荒くなっていく吐息がひどく大きく聞こえた。
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