俺様弁護士は激愛を貫きとおす

19.愛してる

 優羽はマンションで城ヶ崎の帰りを待っていた。
 今日は城ヶ崎が遅くなるというので、特に夕飯は作っていないがおにぎりだけは作っておいた。夜は食べなくてもおにぎりなら朝でも簡単に食べられる。

「ただいま」
 城ヶ崎の声だ。優羽はパタパタとスリッパの音をさせつつ、玄関に迎えにいく。

「お帰りなさい」
 ふわりとほどけて嬉しそうな城ヶ崎の腕の中にきゅっと収まった。

 優羽も城ヶ崎の背中に手を回す。
「なにか話があると言ってたな。早く帰れなくて悪かった」

 事前に城ヶ崎には『お話があるから帰ってきたら聞いてね』とメールで伝えてあったのだ。

 城ヶ崎は早く帰ってきて聞くと言ってくれたのだが、急ぎじゃないから、と返信しておいた。

 それでも気にかけていたのだろう。
 いつもなら真っ先に寝室に行き着替えてシャワーを浴びるのに、今日はスーツもそのままで優羽の手を繋いてリビングに向かった。
 リビングのソファで隣り合って座る。

「どうした? 何か困りごとか?」
 ふるふるっと優羽は首を横に振る。
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