俺様弁護士は激愛を貫きとおす
「あの人のこれは趣味なんだ。部下に仕事をまかせてこんなことばかりしている。完全な付き合いだよ。顔だけ出しておけば義理は立つんだ」

 城ケ崎はまるで彼氏のように、緩やかに優羽の肩を抱いてギャラリーを後にした。そんな姿を見た人はきっと二人を仲の良いカップルだと思うだろう。

 駅前まで出て、優羽は電車の改札に向かおうとしたら、城ケ崎に手を引かれた。
「おい。どこに行くんだ」
「え? もう用事は済んだかなと思って」

「まだだろう? あんな展覧会みたいなのはデートとは言わないだろう」
 優羽はてっきり城ケ崎はけん制がしたいだけかと思っていたので、これで任務完了だと考えていたのだ。まさか続きがあるなんて思わなかった。

「昼、なにがいい?」
「え……」
 なんでもいい、と答えようとしたら先に城ケ崎に言われてしまった。

「なんでもいいとか言うなよ? なんでもいいならラーメンにするぞ」
「ラーメン、嫌いじゃないけど。おすすめのところがあるの?」

 城ヶ崎が優羽の顔をじっと見る。あまりにもジロジロ見られるから優羽はなんだか心地悪くなってしまった。
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