心霊現象 研究同好会
「非日常的なことをしてる今は興奮状態にあるから気づいてないだろうけど、顔色が悪いのは事実だよ。 無理せず休んだ方がいいと俺も思う」
「……いや、でも……」
「そんな状態でトンネルに入るのは危険なんだよ。 だから如月はここに残った方がいいし、見える俺も残るんだ。 “何か”が起きたとしても、俺なら多分なんとか出来るから」
……そうか。
だから神代先輩がここに残るんだ。
先輩は幽霊の動きが見えているから、もしもの時に対処が出来る。
俺や他のみんなを、危険から守るために……。
「……わかりました、ここで待ちます。 桜井先輩、諏訪のこと よろしくお願いします」
「うん、任せて」
柔らかい笑みを浮かべる桜井先輩は、俺たちにひらひらと手を振ったあと足早にトンネルに入っていった。
「……ていうかあの二人、微妙な距離感なのに二人きりにしちゃって大丈夫ですかね?」
多分だけど、告白云々のあとの桜井先輩は、諏訪と二人きりで話したりとかはしてないと思う。
諏訪のそばに誰か居る時に話しかけるし、諏訪もまた同じ。
そんな状態なのに、今二人きりになったら……微妙な距離感が更に微妙になってしまうんじゃないだろうか?
と心配する俺に、神代先輩は微笑む。
「きっと大丈夫だよ」
「……だといいですけど。 とりあえず、みんなのとこ行きますか」
少し離れたところで雑談してるみんなのところに向かって歩き出…そうとしたけれど、急にめまいがして、堪らずその場にしゃがみ込む。
なんだこれ。
視界がぐるぐる回ってて、ヤバい。