無趣味なニセモノ令嬢は、乙女な騎士の溺愛に気づかない

 ベッドに入り横になると急激に睡魔が襲ってくる。やっぱりふかふかのベッドで寝るのは、最高だわ。


「明日の午後は カレン様のお屋敷でお茶会か。きっとケイティ様もいるわね……」


 カレン様とケイティ様はどういうわけか、私をよくお茶に誘ってくれる優しい人達だ。お2人の家の領地で、品質の良い綿が栽培できるようになってからというもの、ベッドの寝心地が格段に良くなった。それまでは他国からの輸入がほとんどで、高かったものね。


 本当にこの寝心地を味わえるのは、カレン様とケイティ様の領地のおかげだわ。グレッグがいない社交は苦手でちょっと不安だけど、お2人とのお茶会だからなんとかなるでしょう。ぐう……。


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