【砂の城】インド未来幻想
食料はシュリーの持つドライフルーツに質素なビスケット、水はラクダにぶら下げた幾つかの革袋のみであった。これが尽きた数時間後に待つものは、『死』以外の何物でもない。もしも使者と合流出来なければ、調達する為の街を探さねばならない。が、一番近いファテープルの街までも五十キロは離れている。二人は例え何を持ってしても、待ち合わせ場所に辿り着かねばならなかった。
夕食もそこそこに一晩中ラクダを歩かせ、時には走らせ道を急いだ。昨夜のドールの襲来は彼女達の心の芯に、闇夜の恐怖を深く刻みつけていた。
「あ……ごめんなさい。私ばかり、眠ってしまって……」
三回目の夜を越え、再び朝陽が少女の瞼を照らした頃、いつの間にかラクダの上で眠ってしまったナーギニーは、慌てて背筋に力を込めた。
「大丈夫よ、ナーギニー。夜通し起きていたのだから当たり前だわ。それより良く此処まで頑張ってくれて……もうすぐだから少し眠ってちょうだい」
さすがにナーギニーのラクダに乗る様も、随分と格好がついていた。が、更に駱上で眠れる程になったことには、シュリーもいささか感心した。
夕食もそこそこに一晩中ラクダを歩かせ、時には走らせ道を急いだ。昨夜のドールの襲来は彼女達の心の芯に、闇夜の恐怖を深く刻みつけていた。
「あ……ごめんなさい。私ばかり、眠ってしまって……」
三回目の夜を越え、再び朝陽が少女の瞼を照らした頃、いつの間にかラクダの上で眠ってしまったナーギニーは、慌てて背筋に力を込めた。
「大丈夫よ、ナーギニー。夜通し起きていたのだから当たり前だわ。それより良く此処まで頑張ってくれて……もうすぐだから少し眠ってちょうだい」
さすがにナーギニーのラクダに乗る様も、随分と格好がついていた。が、更に駱上で眠れる程になったことには、シュリーもいささか感心した。