私の人生を変えてくれた人 2

「それで…」

「出ていこうとしたので手を掴んだんですけど…

 もうほっといて、もう遅い
 そして帰るから手を離して
 
 そう冷たい目をして言われてしまって…
 思わず手を離してしまいました…」

「そうでしたか…」

「そして俺も岩本が出ていってから少しして教室へ行きました
 そこには岩本を待ってる内山がいたんです
 俺よりも先に教室へ行ったはずなのに」

「どこ行ってたんですか?」

「どこにいたのかは分からないんですけど…
 数分後に戻ってきました
 泣き腫らした顔して
 俺には目も合わせずに内山に声かけてました」

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