成瀬課長はヒミツにしたい【完全版】
乃菜はすぐに友達を見つけて、盆踊りの輪の中に走って行く。
頭でピカピカと光る王冠を、興味津々で覗き込む友達に、乃菜は少し得意げな顔をしながら見せて回っていた。
「ありがとうな」
少し離れた場所で、その様子を見守りながら成瀬が声を出した。
「いえ。乃菜ちゃんが喜んでくれて良かったです」
真理子は肩をすくめながら、成瀬をそっと見上げる。
「あの王冠が宝物だって、言ってたよな。面接の時」
成瀬はほほ笑みながら、真理子の顔を振り返った。
「え?! な、なんで知ってるんですか?!」
真理子は驚いて目を丸くした。
「お前の採用面接の時は、俺もいたんだよ。目立たない端っこにね」
成瀬は、指で隅の方を指すと、あははと声を上げている。
「えぇ……。知らなかったです。ちょっと、恥ずかしいかも……」
真理子は両手で頬を覆った。
電飾玩具への想いを熱弁した、あの日の記憶が蘇る。
頭でピカピカと光る王冠を、興味津々で覗き込む友達に、乃菜は少し得意げな顔をしながら見せて回っていた。
「ありがとうな」
少し離れた場所で、その様子を見守りながら成瀬が声を出した。
「いえ。乃菜ちゃんが喜んでくれて良かったです」
真理子は肩をすくめながら、成瀬をそっと見上げる。
「あの王冠が宝物だって、言ってたよな。面接の時」
成瀬はほほ笑みながら、真理子の顔を振り返った。
「え?! な、なんで知ってるんですか?!」
真理子は驚いて目を丸くした。
「お前の採用面接の時は、俺もいたんだよ。目立たない端っこにね」
成瀬は、指で隅の方を指すと、あははと声を上げている。
「えぇ……。知らなかったです。ちょっと、恥ずかしいかも……」
真理子は両手で頬を覆った。
電飾玩具への想いを熱弁した、あの日の記憶が蘇る。