甘くて、苦くて、ちょっとしょっぱい。

「先輩!これ受け取ってください!」

そういって私は手作りのチョコを先輩の前にだした。

「ごめんねさくらちゃん。ありがたいけど俺、彼女から貰ったものしか食べないから…」

申し訳なさそうにする先輩。

「い、いえ!元々ダメ元でしたから大丈夫です!」

知ってる。先輩に彼女がいるってこと
それでも諦められなかった。

先輩にぺこりとお辞儀をして階段を駆け上がった。
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