再会した幼馴染みは犬ではなく狼でした
 
 亮ちゃんの両親とその会社の人。アメリカでの知り合い。大学時代の恩師や友人。近所の人。

 たくさんの人にパーティーではお祝いを頂き、亮ちゃんがアメリカでどれだけかわいがられているのかよく分かった。

 そして、日本に帰ったことを残念がる人が大勢いた。

 パーティーの後、ご両親が取ってくれていたホテルのスイートで亮ちゃんとゆっくりしている。

 帰ってきて、玄関でキスされたまま、ベッドへ担ぎ込まれた。
 長いドレスを脱がせながら、雫、雫とつぶやいている。

 狼さながらに私に覆い被さり、せわしなく手を動かし、キスをしまくる。
 私を一糸まとわぬ姿に変えると、自分も服を脱いで身体におびえるように優しく触れてきた。

 久しぶりの愛撫にすぐに身体が反応して、亮ちゃんを受け入れた。

 ゆっくり身体を気遣いながら揺れている。ピッタリと抱き合ったまま。
 でもすぐに早くなり、てっぺんへふたりで駆け上った。

 ごめんというと、すぐにまた準備して入ってくる。
 久しぶりで加減が効かないとつぶやく。

 私は、想像以上に気持ち良くて、敏感になっているのかされるがままだった。
 「雫、愛してる……。」眠りに落ちそうな私の耳に声がした。

 「あ、あ、あん……。」
 出て行ったあとも、また私を抱き寄せて後ろから身体に手を回して触り始めた。

 私は眠くて、最後落ちかけてた。
 それなのに、また触るから覚醒する。

 「ああ、亮ちゃん、もう……」
 「お願いだ、最後一回だけ。身体大丈夫?」そう言いながら首元を吸い上げて、胸をいじってる。

 「あん。好きよ、亮ちゃん……」
 「馬鹿だな、今そんなこと言ったら、どうなるかわかってんのか。これでもブレーキかけてるんだぞ。」

 「うん、これで最後にしてね。」
 そう言うと、自分で亮ちゃんの方に向き直り、キスをした。

 亮ちゃんは、ウーッと狼のようにうなって、私の中にまた入ってくる。いつの間にか寝てしまった。

 翌朝、ベッドルームの隣のリビングで英語の話し声がする。時間を見ると昼だ。

 私は重い身体を起こして、聞き耳を立てた。
 とりあえず、ベッドルームの横にあるバスルームに入り、お湯を入れてゆっくり入った。

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