これは甘い花
ボソボソ喋(しゃべ)られて悪口(わるぐち)でも言(い)われてるのか心配(しんぱい)してしまうのですから…

「ほんとに関係(かんけい)ないことだから」

「むぅーーー」

私(わたし)は答(こた)えてくれない律(りつ)に頬(ほほ)を膨(ふく)らまして怒(おこ)っていますのよって顔(かお)をしたはずですのに…

「なぜ顔(かお)が赤(あか)くなってるんですの?」

「もう心臓(しんぞう)が持(も)たないよ」

「それは大変(たいへん)ですわ!早(はや)く治癒魔法(ちゆまほう)を…」

「奏音(かのん)ちゃんそれは大丈夫(だいじょうぶ)よ。すぐにもとに戻(もど)るから」

「でもこんなに顔(かお)が赤(あか)いんですのよ?何(なに)かあったら…」

「無自覚(むじかく)も行(い)き過(す)ぎると困(こま)ったものね」

またなんか言(い)われているのですわ

「それより、ご飯(はん)できたわよ!」

ご飯(はん)!

「「「いただきます」」」

パク

「美味(おい)しい!」

「そう?なら良(よ)かった」

こんな美味(おい)しいものが食(た)べられるなんて夢(ゆめ)みたいですわ!

「奏音(かのん)ちゃん」

「どうかしたのですか?」

なにか問題(もんだい)でもあったのかしら?

パンッ!

「なんですの?!」

「「奏音(かのん)(ちゃん)これからよろしくね」」

え?

「これはどういうことですの?」

まさかサプライズというものですの?

「奏音(かのん)ちゃんがこれから暮(く)らすからサプライズで驚(おどろ)かせようって思って律と考えたのよ!」

自信満々(じしんまんまん)にそうおっしゃる百合(ゆり)さん

「こ…こんなことされるの初(はじ)めてですわ」

気(き)がつくと私(わたし)の瞳(ひとみ)からは涙(なみだ)が出(で)てきていた

この涙(なみだ)は悲(かな)しいからじゃなくて、嬉(うれ)しいから涙(なみだ)が出(でて)るんですわ

「え?奏音(かのん)どうしたの?」

「嬉(うれ)しくて涙(なみだ)が出(で)てきてしまったのです」

「ふふっそっか!嬉(うれ)しいなら良(よ)かった!改(あらた)めてこれからよろしくね奏音(かのん)ちゃん」

「はい!こちらからもよろしくお願(ねが)いしますわ!」

そうして私(わたし)のこの家(いえ)での暮(く)らしがスタートした
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