お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。

それと同時にジワーッと広がるように顔が熱くなっていく。


「熱、上げてしまったかな?」


さっきまでの色っぽい表情が一瞬にして変わり、クシャッと笑うゆうくん。



え、え……??

あの表情初めて見た……っ!



あの色っぽい表情、何!?



両手で顔を覆うように触れれば、やっぱり熱くなってて。


それが熱のせいなのか、ゆうくんのせいなのか……。



「ハハッ。熱振り返すよ、布団の中に入ってな。俺、晩ご飯の準備してくるから」


クシャッと私の頭を撫でたゆうくんは部屋から出て行って。

私はドキドキしながらその後ろ姿をずーっと見つめていた。



布団の中に入って何度も寝返りをうっては、さっきの表情を思い出して。

大人な部分が見えたゆうくんにドキドキが治らなかった。


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