郡くんと甘いビターチョコレート
無糖のブラックコーヒーしか飲まない郡くんは、チョコならビターのほうが好きかなって考えながら買ったチョコレート、考えていたつもりだったけど結局は私のエゴだった。
チョコレートを作ってしまったのも持ってきてしまったのも。
受け取ってもらえなくても気持ちを伝えたい、なんて思いも、全部私のエゴだ。
チョコが捨てられなかったように、郡くんへの恋心も簡単に捨てられるはずなかった。
つくづく私は郡くんの優しさに甘えてしまっていたんだと、改めて現実を突きつけられたような気分。