不器用なあの子は、今日も一宮くんに溺愛されている。

01:プロローグ





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《さぁ!いよいよ明日がウィンターカップの決勝戦となりますが、まずはキャプテンの瀬戸くん、意気込みをお願いします!》


「はい、僕達3年は明日が最後の試合になるので、精一杯、今のチームで全力を出し切って挑みたいです」





《有難うございます!そして1年生にして高校史上最強のエースと言われている一宮くん!同じく意気込みをお願いします!》


「はい、目指す心意気は先輩と一緒ですね。あとはなんとしても勝ち抜いて、彼女に優勝トロフィーを持たせてあげたいです」


《か、彼女ですか!?これは驚きの発言ですね!一宮くんはファンクラブができるほどの人気があると聞いているので、悲しむ人も続出するのではないでしょうか!》



「(出た、このバカ)」

「(彼女一筋もここまでくると病気だわ)」


《チ、チームの皆さんが若干引いてますね……》


「彼女によく見られたくて必死なんです」








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