❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
第十五章 冨樫組姐さん、葉月
冨樫は葉月の頬を両手で挟み、唇にキスをした。

葉月は通院でリハビリを続けることになった。

徐々に葉月の足は回復に向かった。

葉月の記憶はまだ、完全ではない。

でも、目の前の冨樫を愛してることは、紛れもない事実だ。

それだけで十分だった。

「冨樫さん、私、もう冨樫さんの側を離れません、約束します」

「葉月、葉月」


葉月はいつも俺の側にいて、笑顔をむけてくれた。

「葉月、結婚しよう」

「冨樫さん」

「俺はお前を極道の世界に引きずり込むことに、迷いがないわけではない、でも
お前と離れて生きていけない、俺が全力でお前を守る、だから俺の妻になってくれ」

「嬉しいです、私だって冨樫さんと離れて生きていけません、生涯冨樫さんの側を離れません」

「葉月」

冨樫組の連中には、正式に葉月を紹介した。

でも、皆んなこうなることはわかっていたらしい。

「組長、葉月さんが姐さんになるって、みんなわかってましたよ」

「そうか、葉月、挨拶して」

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