❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
ギュッと抱きしめてほしい。

淫らな妄想に葉月はドキドキが止まらない。

こんなにも自分が淫乱だったなんて……

「あのう、化粧室に行ってきます」

「一緒に行くか」

「大丈夫です、ちょっと待っていてください」

葉月は階段を上がって、化粧室に向かった。

次の瞬間、急に腕を掴まれて、グッと顔が近づいた。

「葉月、やっと見つけた」

それは山辺徹だった。

「いや、離して」

山辺は身体障害者用のトイレに葉月を連れ込んだ。

「なんで逃げたんだよ、こんなにも葉月を愛しているのに、なんでわからないんだ」

山辺は葉月を抱きしめた。

「おい、葉月も俺に感じてくれたんじゃねえか」

違う、私は冨樫さんにドキドキしたのに……

それなのに、タイミングが悪いとはこのことだ。

まるで、私は山辺に触れられて、身体が反応したと思われた。

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